夢の実現に向けてさらなる一歩を (Section 10)
IWI ロゴマーク打ち合わせ |
いよいよ、iwi矯正歯科のロゴとカードのデザインのため、グラフィックデザイナーとの打合せが始まりました。 「それにしても先生、凄い人に内装を依頼しましたね。前回のデザイナーの文田先生でさえ凄い人なのに、今回はニューヨークの建築家ですか」
「いやぁ〜。やっぱリ。そうですか・・。 今までと違うコンセプトの歯科医院を作ろうと思ったんですよ。そこで今と違う内装のデザインにしようと思って、他のデザイナーをいろいろ調べたんですよ。でも文田先生の完成度があまりに高くて、それを越えるような人がなかなか見つからなくって。 それでたまたま開いた海外の建築家の本を見たらあまりに想像を越えていたので、興奮しちゃって。その勢いのままメールしたら、請けてくれるってことになって。 後から知れば知るほど、すごい建築家だったみたいで。こうなったらとことんやってみようかなと思いまして。はははは・・・・」 「いや、いや。思ってもなかなか行動には起こせないものですよ。ところでロゴなんですけど、どんなイメージを考えていらっしゃいますか」 「そうですね。これがラヒムが送ってくれた待合室の壁のイメージ写真ですけど」 「うわぁ〜。これまた凄いものを考えますねえ!」 「そうなんですよ。日本人の発想には出てこないものだと思うんですよね。 革新的でちょっと近づき難いんだけど、その空間に入ると安らぎがある。 そういうイメージが良いんですよ」 「なるほどなるほど。患者様はどんな年齢層の方が多いんですか?」 「主には20代から50代までの女性の方ですね。最近は男性の方も増えてきました」 「それだとエレガントさも必要ですか」 「はい、あまりエレガントに偏りすぎるといけないと思うのですが、シンプルでクールな中にエレガントさも必要だと思います」 「難しいですね。分かりましたちょっと考えて見ますね」 数日後
デザイン3候補が出来上がってきました。
「おお!カッコイイ。さすがですね。」 「女性の好みを意識してちょっとエレガントでリッチなイメージを入れてみました」 うちのメンバーに見せると 「素敵―っ。おしゃれですね」 とべた褒め。 「これならラヒムもきっと気に入ってくれると思います」
|
iwi矯正歯科 ロゴマーク決定 |
ところが、ラヒムからの返信メールには
「私たちの意見では第三候補のデザインがいい。しかしながらこのデザインは斬新的過ぎて他の人には受け入れられないと思う。強いて言えば、第二候補をもう少し改良すれば良いと思うよ。後はヤスヒロに任すよ。自分の好きなものを選ぶことが大切だ」 そのことをデザイナーに伝えると、
「解ります。彼の言っていることはよく解ります。彼のような革新的な現代建築家から見ると、第一候補のデザインは保守的なものに見えてしまうと思います。私もこのような答えが返って来るのは予測していました。ですから第三候補まで用意しておいたのです。そして、おそらく第三候補を選ぶだろうと。
でもラヒムさんに伝えて欲しいのです。大人の女性が患者様に多いということを考えるとエレガントさは必要だと思うんです。あまり斬新的過ぎると受け入れられないと思うんですよ。でも確かに、第一候補のデザインには60年代的な要素を多く入れてあります。現代的ではないんですよね。解りました。もう少しシンプルになるようにそぎ落としてみますね。」 数日後。
「良くなりましたね。前回よりもシンプルでそぎ落とされた感じになっていますね。でもエレガントさも含まれている。いい出来ですね。カードも素敵ですね。確かに、このデザインのほうがiwiのコンセプトに合っていますね」 皆さん如何でしょうか。気に入ってもらえましたか? ![]() ![]() |
意気投合 |
この方とは今の神宮前矯正歯科の内装をしたときからのお付き合いですが、今回いろいろなことに驚かされました。
特にびっくりしたのはそのデザインの幅の広さでした。 最先端のアートの雑誌を編集していらっしゃるので、ちょっとグロテスクでエロチックなちょっと誤解を招くんじゃないのって思うデザインもあります。でも彼が言うには世界的に有名なアパレルのデザイナーも最先端の部分ではこのようなアートで結びついているのだとか。前衛的でエロチックで破壊的で。 そうかと思うともの凄くおしゃれでエレガントなデザインがあったりと。 デザイン以外にも写真や音楽、建築とその知識の広さに驚かされました。 実は僕も高校時代は、「音楽=命」って感じでよく聴いていました。そんなことで音楽の話で盛り上がっちゃいました。
「実は僕も音楽が大好きで、高校時代は結構前衛的な音楽を聴いていたんですよ。お小遣いのほとんどはLP(昔の音楽アルバム)に消えていました。 「そうですね。僕もいろいろ教えて欲しいし。でも僕のイメージと違ったら変えさせて下さいね」 「今度、アメリカ矯正歯科学会のついでにニューユークにラヒムに会いに行くので、そのときに聞いてみよう。きっと彼も喜んでくれるはず!」
・・・ところが、ラヒムの反応は全く違うものであるということは、 |
next