この仕事をしていて良かった - 患者様との感動エピソード -
スマイルコーディネーター

初めての歯科の業種にチャレンジしたのが神宮前矯正歯科でした。
私は、いままでサービス業という仕事をしていましたが、販売という仕事でしたので、常連のお客様以外は、ほぼ初めて会う方を接客するという仕事をしていました。
神宮前矯正歯科を新しい職場に選んだ理由のひとつが、常連のお客様がいらした時の、あの何とも表現しがたいうれしさ、そして、またお会いできたという喜びをもっと感じたいと思ったからです!
矯正治療は虫歯を治療する一般歯科とは違い、初診カウンセリングをしてから治療がスタートし、そして、装置が外れてからの保定期間にいたるまで、トータルすると長い期間がかかります。その間、定期的に通院していただく為、皆様が常連様になるのです!
私のやりたかった仕事とぴったりと一致しました。
仕事が慣れていくと、患者様との会話も増え、お話が次へとつながっていく喜びを感じながら、少しずつ患者様に近づいていきました。
そんな中、患者様の一人のS様から、
『矯正中の食べ物に困るわ。何か良いレシピはないかしら』と相談を受けました。
正直、私は困ってしまいました。調理師の免許を持っていて、料理をすることも大好きでした。レシピを考える事はすぐに出来ますが、そのレシピが本当に矯正治療をしている人が喜んでくれるレシピかは分かりませんでした。なぜなら、私は矯正治療を一度もしたことがなかったからです。歯並びがもともと良かったので、矯正治療は必要がなかったのです。
でも、S様が私に相談をしてくれたのだから、
『何とかそのリクエストにお答えしたい!!』と思いました。
そして・・・
『どうしても、患者様の気持ちが分かりたい・・・』
その気持ちひとつで、矯正治療をすることを決心しました。
診療時間が終わった後、メンバーや先生に装置を付けてもらい、話には聞いていた矯正治療を経験することが出来ました。
そして、その経験をレシピに生かし、ニュースレターでレシピコーナーを持つことも出来ました。S様にもとても喜んでいただき、次のレシピを考える活力になりました。そして、私もS様が来院される日を心待ちにしていました。
そしてS様に矯正装置が外れる日がやってきました。
S様には嬉しい日ですが、私にとっては嬉しい日でもあり、S様と会う頻度が減ってしまうという寂しい日でもありました。
私が矯正治療を始めたり、ニュースレターのコーナーを持ったりと、仕事で成長できる機会をもらうきっかけになったS様には人一倍思い入れがあり、装置が外れたときは、感動で胸がいっぱいになりました。S様には来院していただく度に声を掛けていただけるようになりました。来院されてお帰りになるギリギリまでお会いできなかった時には、
「今日は会えないかと思ったわ〜」と言っていただいた一言が今でも心に残っています。
S様の一言に応えたいという気持ちが、
矯正治療をしてみようという原動力になり、
仕事で活躍の場をもらい、
それがきっかけで、他の患者様との関わりもどんどん増え、
たくさんの方に喜んでいただけることにつながりました。
患者様と気持ちがつながることで、
患者様も通院が楽しくなるように、
私たちメンバーも患者様がいらっしゃることが楽しみになるように・・・。

そのことを達成させる為には、どんな努力も惜しまないことを学びました。
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