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オートローテーションについて

AUTOROTATION

オートローテーションについて

2026年06月08日

矯正治療によるオートローテーションとは?

オートローテーションとは

オートローテーションとは、奥歯を圧下移動(歯ぐきの方向に動かす)することで、下顎が下顎頭を中心に自然と前方に回転することを言います。
右側から見た時に、反時計回りに回転するため、カウンタークロックワイズローテーションとも言われています。

どんな症例(上顎前突・口ゴボ/出っ歯/ガミースマイル/下顎後退・顎なし)に必要な治療なのか

主に上顎前突(口ゴボ)や下顎の後退(顎なし)の改善に必要に応じて使われる治療方法です。
例えば口ゴボのケースでも、顎がある場合はEラインを見ながら歯を後方に移動することで口ゴボが改善されますが、下顎が後退している場合には、後退している位置まで口元を下げてしまうと、引っ込み過ぎて貧相な口元に見えてしまいます。
下顎が後退している場合には、オートローテーションをさせて、Eラインを作ることで理想の横顔を目指します。

オートローテーションの仕組み(圧下→下顎の前方回転)

オートローテーションは、上下の歯列にそれぞれ歯茎の方向に沈める力をかけて、一時的に嚙み合わない状況を作り出すことで起こります。

わかりやすく、上顎前突(出っ歯)・ガミースマイル・下顎の後退を図にしてみました。(図①)
青い部分が上顎と下顎、緑の丸の部分が下顎頭です。この下顎頭を軸として口を開けたり閉じたりしています。

  • 図①

    オートローテーションの仕組み 図①

オートローテーションを行うには、上下の歯列を圧下(歯茎の方に持ち上げること)させます。(図②)
そうすると、上下の奥歯が噛まなくなるので顎が自然に半時計周りに回転します。(図③)
顎の回転軸を中心として反時計周りの回転が起こります。

  • 図②

    オートローテーションの仕組み 図②

  • 図③

    オートローテーションの仕組み 図③

これを歯列矯正ではオートローテーションと言います。(図④)
図①と比べてわかるように、オートローテーションを行う事で顎が前方に動き、大きくオートローテーションをした場合には、下顔面(鼻下)が短く見えるようになることもあります。

  • 図①

    オートローテーションの仕組み 図①

  • 図④

    オートローテーションの仕組み 図④

オートローテーションの必要性とEラインにまつわるメリット・デメリット

矯正治療前の横顔、Eラインの状態によって、必要か否か、またはどの程度のオートローテーションが必要かの診断が大切です。
患者様にとっては一時的に嚙みにくくなることで、多少の辛抱が伴う治療であり、ドクターにとっても通常は難しいとされるオートローテーションですが、神宮前矯正歯科では積極的に顎を出した方が良好な側貌が得られると判断し、更に患者様が希望した場合には通常に行っている方法です。(※歯磨き状態が悪い患者様、協力度の低い患者様には、行えない場合があります。)

こちらの症例は、他院で小臼歯を4本抜歯して治療を終えられていた方です。これ以上の抜歯は禁忌ですので、残っていた親知らずのみを抜歯して治療をしました。
同じ矯正治療でも、オートローテーションを入れると入れないのでは、このように結果が異なります。

  • オートローテーションの症例

主訴
口元の突出 前歯で咬めない 歯茎が見えやすい
年齢
20代
治療期間
2年3か月
治療回数
18回
使用した主な装置
上顎舌側・下顎唇側のマルチブラケット、歯科矯正用アンカースクリュー(i-station)
治療費
約130万円
抜歯部位
他院にて抜歯矯正済みの為、当院では非抜歯(親知らず1本のみ抜歯)
主な副作用とリスク
一時的な咬合不良
(その他の一般的なリスクはこちら

費用・期間

神宮前矯正歯科では、オートローテーションを行うにあたり、別途費用を頂くことはございません。
期間については症例によって異なりますが、歯科矯正用アンカースクリュー(i-station)を使用して様々な歯の動かし方を同時に行っていくため、「オートローテーションを行うためだけの期間」は必要としておりません。

オートローテーションに関する
よくあるご質問(FAQ)

オートローテションは、希望した全ての患者さんに行うことが出来ますか?
勿論ですが、元々顎が前方に位置する方には適応出来ません。また、ローアングルと言って、下顎の骨の角度が浅い方(丸顔やエラが張っているのが特徴)は、オートローテーションを適応出来ません。
顎がとても小さいのですが、それでも顎は出ますか?
限界がありますが、今より前に出すことは可能です。
オートローテーションは後戻りしますか?
全ての方に後戻りがみられる訳ではありませんが、下顎頭が小さい方や、顎の筋力が弱い方、高年齢の方等は、多少の後戻りがみられる場合があります。
オートローテーションで、どれ位顎が前に出ますか?
患者様の状況や、医院によって変わりますが、一般的には2~3ミリ程度です。当院では更に下の歯列を圧下する技術によって、5ミリ以上前に出ている症例が多数あります。
オートローテーションを行うには、沢山のアンカースクリューが必要になりますか?
奥歯を圧下することは非常に高度な治療になる為、先生によっては多数のアンカースクリューを用いることがあるようです。
当院では、通常程度のオートローテーションであれば、上顎の歯科矯正用アンカースクリュー(i-station)で行いますので、多数のアンカーを使用することはありません。通常は上顎に2本のアンカースクリューのみで行います。骨の状態によっては4本迄使用することがあります。
オートローテーションの治療は痛いですか?
痛みは通常の矯正治療の痛みと同じです。オートローテーションを行うからといって特別に痛みを伴うことはありません。
オートローテーションの治療は大変ですか?
(笑)はい、オートローテーションに限らず、矯正治療は痛みを伴い、話しにくくなることもあり、大変な治療かと思います。但し、皆さんが大変キレイになられるので、私も嬉しい。患者さんに頑張って頂いて治療を行っています。
オートローテーションをすることによって、期間は違ってきますか?
オートローテーションは大変高度な技術です。患者様の口腔内の状況によって個人差がありますが、治療にオートローテーションを入れることによって、期間が延びる可能性があります。
  • 監修医師

    監修者情報

    神宮前矯正歯科 斉宮院長

    歯学博士
    日本矯正歯科学会 認定医・臨床医
    日本i-station 開発者

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